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生桜えび

桜えびについて

About Sakura Shrimp
桜えびとは
桜えび漁の歴史
桜えびの漁法
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生桜えび
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桜えびとは

桜えびは成熟すると体長が約45mmほどの小型エビで、日本で漁業が行われているのは駿河湾のみです。
駿河湾は、最深部は水深2500メートルに達し、日本一深い湾。ここから仰ぎ見るのは日本一高い富士山と南アルプス連峰です。そして、ここに端を発する冨士川は、山々からたくさんの植物性プランクトンを、駿河湾へ運ぶ役割を担っているといえるでしょう。
この富士川河口部にあたる湾の最奥部では、海岸からわずか2キロメートル地点で水深500メートルにも達します。その河口沖の海底にあるゴツゴツとした断崖絶壁に、多くの桜えびが生息していると考えられています。
まるで、小さな桜えびが外敵から身を守るように、また潮に流されないように、絶壁に貼り付く様に生き、そこには養分であるプランクトンが流れてくる。奇跡的に整った環境だからこそ、駿河湾には太古の昔から桜えびが脈々と生息してきたと考えられます。
それゆえ、日本で唯一駿河湾で漁獲される「桜えび」であり、その鮮烈な姿と味覚は、人々を魅了してやまないのです。

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桜えび漁の歴史

駿河湾での桜えび漁の歴史は、明治27(1894)年12月、由比の2人の漁師がアジの網引き漁をしていたときに網が深く潜ってしまい、偶然に大量の桜えびが獲れたことに始まります。本格的な漁業は翌1895年に由比で、1896年には蒲原で始まったとされています。

その後、先人が苦労を重ねながらも、漁船の機械化・漁具の改良・通信機器や魚群探知機の導入・そして漁師が身に着ける作業着なども含め、多くの努力と創意工夫を経て、現代の効率的な桜えび漁となったのです。現在は、由比・蒲原・大井川港漁協の約60組120隻ほどが、春(4月~5月)と秋(11月~12月)の年2期間で桜えび漁を行っています。

日本で唯一の桜えび漁は、世界的に見ても大変珍しい「プール制」と呼ばれる仕組みで漁を行っています。出漁する船数、海域、漁獲数量を管理しながら漁を行い、その水揚げ代金は全船でプールして利益を分け合うというものです。

漁が始まってから130年あまり、過去10年は資源枯渇が危惧されるほど水揚量が少なくなっています。このような状況下において、末永く持続的に桜えび漁が続けられるように、皆が協力して自然資源である桜えびを管理する仕組みを実行していることは、何よりも先進的漁業に発展したといえるのではないでしょうか。

日本一桜えびの町、由比
桜えび漁の様子
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桜えびの漁法

桜えびの漁期は、春漁(3月下旬から6月上旬)、秋漁(10月下旬から12月下旬)の年2回。ただ、実際に出漁できるのは春秋あわせても40日位と非常に限られた日数です。ここにも資源管理・保護を大事にしていることがうかがえます。

漁法は「夫婦船」ともいわれる2隻1組で行う2そう船曳網漁。
桜えびを網から引き上げる時、2隻の船はぴったりとくっついた状態になる様子から「夫婦船」ですが、海上では難しい場面も多く、海が荒れていると2隻の船の間に人の背丈を優に超えるほど高低差が発生することもあるそうです。それだけに出漁日が限られるというわけです。

いずれの漁期でも、出漁するのは日没直前です。これは桜えびの活動にあわせているから。桜えびは、昼間水深200~300m位の海底に生息していますが、日没前にはエサを求めて群れをなしながら水深20~30m付近まで浮上してくるのです。桜えび船は、この群れを目指して出漁しますが、波に揺れる船で、かつ視界の悪い夜漁なので、船同士の連携が非常に大事になるのは明白です。桜えび漁は組織的にチームワークで行う漁だということ。獲ったもの勝ちとならず、漁を分かち合う文化が桜えび漁師たちには根付いています。

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